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ミルシートって正しいの?【金属材料】




<目次>

  1. ミルシートって正しいの?

  2. ミルシートってなに?

  3. 信頼できる?ミルシート

  4. 結局、どうなのミルシート?








ミルシートって正しいの?




ミルシートが正しいかどうか、、、



この質問、、、答えるのが難しいですね。いろんな意味で。。



でも、正直にそう思う瞬間ってありますよね。



なのでミルシートについてお答えします。





ミルシートってなに?




ミルシートとは、製作所「mill」が発行する書類「sheet」という意味からミルシート(mill sheet)と呼ばれています。これは和製英語です。







「材料検査証明書」という名称で発行されることも多く、鋼材がもつ機械的性質や化学成分などの、規格値と製造実績値が記載されているものです。



材料証明書となにが違うかというと、その意味自体に大きな違いはありませんが、鋼材以外ではミルシートとは呼びません。



なので鋼材はミルシートでそれ以外の樹脂等の材料は材料証明書と覚えておいてもよいかと思います。





信頼できる?ミルシート




ミルシートについてご理解頂けましたか?



では、本題のミルシートが正しいかどうかについてお答えします。



その答えは、、、



どちらでもありません。



???どういうことかわかりませんよね。






では1つづつ説明していきます。ミルシートは基本ロット単位で発行されているかと思います。これは製造所がそのロットと品質を保証する意味で発行しております。



ただ、ここで言いましたようにミルシートはロット単位なのです。手元にあるブロック材はそのブロック材になった材料自体を分析した結果ではなく、代表値としてロットの保証値をミルシートに記載しています。



個別でみると、大きな材料(ロット)の一部なのでやはりバラつきはありますのでミルシート=手元の材料とはほとんどの場合なりません。






おわかりになりましたか?



製造所からすれば、正しい手順にそった検査結果を記載しておりますので間違いではありません。正しいのです。



ただ、材料を購入し使う立場の人間からすれば、手元にある材料とミルシートが同じものであると思いますよね。そのあたり、メーカーとユーザーの間に認識の違いがあるかと思います。



一度、手元にある材料を分析し、ミルシートと比較してみて下さい。



おそらく違う分析結果になるかと思います。いろいろなタイプの分析機があるかと思いますがミルシートに記載されている結果が一番平均値から離れた結果になるかと思います。



なので、ユーザーからするとミルシートは正しくない。参考程度にしかならないとなります。




結局、どうなのミルシート?




本題の結論になりますが、ユーザー視点でいくと、ミルシートは信用できない可能性もあるので本当に成分分析の結果が必要であれば分析機関で分析をすることをおすすめします。





自分の身は自分で守ろう!




こんな分析機もあります!X線分析




金属材料に関わっているとミルシートは絶対的な存在ですが、その内容を知ると考え方も変わってくるかと思います。



実際にはメーカーから直接材料を購入することはありませんので、その商流の中でも情報の相違が出てくる可能性もあります。



そういう意味では、やはり自己防衛も必要になるかと思いますので分析機の導入も検討された方がいいかもしれませんね。