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スプルーとスプルーブッシュ






<目次>

  1. スプルーブッシュとは?

  2. スプルーブッシュの設定で気をつけるところは?

  3. スプルーブッシュの設定を間違えると、、、

  4. スプルーへ樹脂が正しく流れないとなにも始まらない








スプルーブッシュとは?




スプルーとは成形機から流し込まれるプラスチック材料が金型に入って最初に通る道です。スプルーブッシュはそのスプルーに用いられる部品で成形機と接触する部位になるため、その仕様は成形機のスペックに左右されます。



プラスチック材料は成形機から出るノズルを金型を当てて射出します。この金型でノズルが当たる部分には、スプルーブッシュと呼ばれる部品を用いることが一般的です。



成形機のノズルがタッチする部分なので、摩耗が激しいため、直接金型には彫り込みまず、部品交換可能な構造にします。また、冒頭に申し上げた通り、このスプルーブッシュの形状の一部は、成形機のノズルの仕様で決まってきます。









スプルーブッシュの設定で気をつけるところは?




そのスプルーブッシュを設定する際に注意したいのは以下の3点になります。




■ノズルタッチR



成形機側のノズルRより、少し大きなRを設定します。成形機側のRの方が大きくなると成形機とスプルーブッシュの間に隙間ができてしまい、樹脂漏れや成形不良を起こします。逆にスプルーブッシュ側のノズルタッチRが大きすぎても同様のことが言えます。




■ノズル径



成形機側の径より、大きな径を設定します。成形機側の径の方が大きくなると固化した樹脂を離形する際にアンダーカット形状になるため離形不良起こします。




■ノズル突き込み量



成形機からノズルが飛び出す量です。この距離より深くにスプルーブッシュを設定することはできません。奥に突っ込めば突っ込むほどスプルーを短くできるので材料費を削減するコストカットが可能です。









スプルーブッシュの設定を間違えると、、、




スプルーブッシュの設定間違いにより、場合によっては離形不良を起こす場合があります。アンダーカットによる折れ残りや糸引きなどの不具合が起こると安定生産が困難になります。



スプルーブッシュの設定は簡単なものですが、人のすることですので、どうしても間違いは起こります。こういうものこそルールをつくって設計するといいですね。



また、設計ミスではありませんが、下記のような糸引きといったトラブルが起こることがあるかと思いますが、これも、糸引き防止用のスプルーブッシュも存在しますので、ぜひ活用して下さい。













射出成形において、成形不良を起こさないためにも、成形機と金型の位置関係は重要なものとなりますので、スプルーブッシュと合わせてロケートリングの設定も重要になってきます。









スプルーへ樹脂が正しく流れないとなにも始まらない




このように、成形機の仕様に合わせて、スプルーブッシュ、ロケートリングを設定した金型を成形機に取り付け、取り付けられた金型に対して、成形機から樹脂が注入され、注入された樹脂は、ランナー・ゲートから製品形状部に充填され成形品となります。



設定を間違える成形品を取り出す以前の問題で何もできません。簡単な設定ですが、慎重に確認しながら行いましょう!